五輪選手の食事管理ノウハウ、メタボ対策に生かす

味の素が企業や自治体向けに展開

 味の素は五輪・パラリンピック選手の食事管理支援で蓄積したノウハウを活用し、企業や地方自治体向けに展開する。企業の対策ニーズが高い肥満などのメタボリック、運動機能が衰えるロコモーティブの二つの症候群に焦点を当てる。メタボは自社の社員食堂で今春から対策メニューの提供を始め、データを収集した上で企業に提案する。ロコモは神奈川県や新潟県で取り組みを始めており、2017年度に10自治体で採用を目指す。

 味の素は本社と川崎事業所(川崎市川崎区)の社員食堂で、今春からメタボ対策メニューの提供とデータ収集を始める。同社は五輪選手の栄養管理といった強化支援事業を03年に始めた。16年のブラジル・リオデジャネイロ五輪・パラリンピックで日本選手団を支援し、「過去最多のメダル獲得に貢献できた」(森島千佳執行役員)と分析している。バドミントンや競泳など種目に応じて、筋肉強化や疲労軽減、持久力向上などに貢献する食事の提案や、栄養補助食品などを提供。このノウハウを、メタボやロコモ対策に生かす。

 中高年の需要が高いメタボやロコモ対策の食材・メニュー提案に加え、小中校生の運動部活動や、受験生の栄養相談・メニューも需要があるとみており、提案の機会を探る。企業向け営業は、事業所から給食を受託する企業などに働きかけ、共同受注につなげる。自治体向けは、病気に向かいつつある「未病」の改善や「健康寿命」を延ばして生涯現役を支援するといった地域の活動で、共同の取り組みを加速する。

日刊工業新聞2017年1月19日

斉藤 陽一

斉藤 陽一
01月20日
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 どんな食事のメニューが登場するのか、楽しみであるとともに、私もお世話になりたいです。

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