GEに航空機部品を売り込む中小企業、その切り札は金属積層

金属技研、国内の量産メーカーで初めて品質管理規格を取得

 金属技研(東京都中野区、長谷川数彦社長)は金属積層造形技術による航空機の量産部品の生産に乗り出した。金属積層分野で航空宇宙分野の品質管理規格「JISQ9100」の認証を取得した。同認証の取得は国内量産メーカーで初めてとみられる。軽量、短納期、低コストを強みに、航空機エンジンメーカーなどに売り込む。2020年2月期は航空機部品の売上高で15年2月期比7割増の24億円を目指す。

 金属技研は金属積層技術で、設計から材料管理、造形、熱処理、仕上げ、検査までの量産体制を確立した。取り扱う材料は64チタン、チタンアルミニウム合金、インコネル718の3種類。

 これまでは切削や拡散接合による部品加工を手がけてきた。金属積層は複雑な形状の治具製作を必要としないなどのメリットもあり、受注から納品までの時間短縮ができるほか、品質やコスト面での優位性も高められる。

 金属積層は一般的に製造が容易で軽量化できるが、開孔や閉塞(へいそく)空孔が発生しやすく耐久性が低い。同社は熱処理工程でHIP(熱間等方圧加圧加工)処理を施し、内部欠陥を除去して一般材料と同等の耐久性に引き上げた。内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一環として開発した。

 JISQ9100の認証を受けたのは、航空機部品を製造する神奈川工場(神奈川県海老名市)。すでに米ゼネラル・エレクトリック(GE)をはじめエンジンメーカーに売り込みを始めた。

明 豊

明 豊
01月09日
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金属技研はJISQ認証がなく海外メーカーに部品加工を依頼していた国内メーカーからの受注も目指すという。

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