井伊家はトヨタグループならどの企業?今日からNHK大河「おんな城主 直虎」

三河武士団の強さ。徳川幕府とトヨタは似ている?

 実は男だった? 週末に始まるNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』。女の身で井伊家を担った主人公が、実は男だった可能性のある新資料が昨年末、京都の美術館で見つかった。

 井伊といえば徳川譜代の名家。直政や幕末の大老・直弼(なおすけ)が知られる。直虎は22代直盛の娘で宗主として家系図には登場しないが、知恵と勇気で激動の戦国期を生き抜き、直政を育ててお家の危機を救った。

 舞台となる遠州井伊谷は浜名湖の北にある。後に直虎が次郎法師として出家した龍潭(りょうたん)寺の現在の執事・武藤佑吉さんは「井伊家は最初は今川の配下で、周りを徳川や武田などの大企業に囲まれた名門中小のようなもの。時代の転換期を読み切り、系譜をつないだ経営手腕がみどころでは」と期待する。

 地元では和菓子はじめ直虎関連の商品が続々と登場。自動車部品や金型の技術を応用したコースターやマスコットなど、モノづくりの盛んな土地柄を写した商品も多い。

 放映開始直前の、まさかの男性説。しかし主演の柴咲コウさんは発見前から「男女とか年齢とかを超越した直虎を体現したい」と話していた。浜松商工会議所会頭の大須賀正孝さんも「注目されてこそ宣伝」と、地域活性化につながるなら論争も大歓迎だ。

日刊工業新聞2017年1月5日

日刊工業新聞 記者

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01月08日
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 徳川家康が天下人になり得た要因は運と長寿が大きいが、他に戦国後期では最強と謳われた三河武士団の存在が欠かせない。鉄の結束を誇った三河武士団は、幼少時の家康が今川家に人質に囚われようとも、武田信玄や織田信長ら強豪の圧力にも屈せず、頭領たる家康を支え続けた。軍団には今年の大河ドラマの主役・井伊家のほかにも酒井、本多、大久保など個性的なメンバーが多い。
 鉄の結束、三河が本拠というキーワードで見ると、徳川家はトヨタ自動車グループに似ている。デンソーやアイシン、紡織、ジェイテクトといった協力企業(強力家臣団)を擁して世界の自動車メーカーと闘い、世界一に上り詰めた。井伊家がどのメーカーに似ているかは読者の想像にお任せして、そんな想像を巡らせながら大河ドラマを堪能するのも一興かも。
(日刊工業新聞北九州支局長・大神浩二)

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