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百貨店各社の初売り、今年はどうだった?

百貨店各社の初売り、今年はどうだった?

百貨店の初売りで、福袋を買い求める人たち(1日午前、東京都豊島区の西武池袋本店)

 1月1―3日に百貨店各社が開始した初売りは天候にも恵まれ、好調だった。元旦に始めたそごう・西武の西武池袋本店の初日の売上高は前年比5%増、高島屋も3日までの売上高が同1・8%増で「株高も影響している」としている。

 特に「ラグジュアリー品や化粧品などの定価品が好調」(大丸松坂屋百貨店)だった。免税売上高は高島屋が同25%増、西武池袋本店で同2割増となるなど、訪日客による消費も伸びた。

 4日に発表した2016年12月の売上高(速報値)は株高や円安が寄与し、富裕層や訪日客による購買がけん引した。大丸松坂屋百貨店は前年同月比2・1%減だった。ただ大丸心斎橋店が本館建て替え工事をしており、同店を除いた比較では同0・3%増だった。高島屋は同0・5%、阪急阪神百貨店の売上高は同1・3%増だった。そごう・西武は同2・3%減と、マイナスだった。

 大丸松坂屋百貨店の外商の掛け売りは同3・3%増で「プラス基調が続いている」としている。免税売上高は同5・1%増と、2月以来のプラスだった。高島屋の免税売上高は同29・8%増と大きく伸びた。
日刊工業新聞2017年1月5日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
初売りに関して、三越伊勢丹ホールディングス大西洋社長は「来年は4日からにする」との発言をしていると報じられました。

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