熊本で工場投資が活発に。半導体関連企業が増産に意欲

クリスタル光学や堀場エステック

 クリスタル光学(大津市、桐野茂社長)は、熊本工場(熊本県西原村)と京都工場(京都府南丹市)の2工場の生産体制を新・増設により2017年中に増強する。半導体製造装置の基幹部品などの高水準な受注に対応するとともに、新たに次世代自動車関連部品などにも取り組む計画。総工費は2工場で約7億円を予定する。

 クリスタル光学は熊本工場で熊本地震で被災した検査棟を復旧し、2階建て延べ床面積約1000平方メートルの工場を、17年夏めどに建設したい考え。主に半導体製造装置関連の部品を加工しているが、自動車関連など新規事業も予定している。

 一方の京都工場(イメージ)は増床する。3階建てで延べ床面積約2600平方メートルを5月めどに増築する。産業機械など大型の部材生産が増えており、検査の増加などに対応する。

 同社は精密研磨をコアに、研削や精密加工で機械の基幹部品や部材を生産している。光学部品や金型、半導体や液晶製造装置関連の大型部品などで今後も高水準の受注継続が期待できるため、増強を決めた。

 一方、堀場エステック(京都市南区、小石秀之社長)は20億円を投資して熊本県西原村の阿蘇工場を増設し、流体計測・制御機器の生産を年間28万台に倍増させる。同県の蒲島郁夫知事立ち会いのもと西原村と立地協定を結んだ。熊本地震発生後、公表される立地協定締結では第1号となる。

 新工場は一部2階建て。建築面積6220平方メートル。2017年10月に操業を始める。新たに10人を採用する計画。増設で阿蘇工場の建築面積は1万5532平方メートルとなる。

 同社の堀場厚会長は「IoT(モノのインターネット)市場の拡大が結果的に流体計測・制御機器の需要増につながっている。今のタイミングで投資をすべきだと判断した」としている。

日刊工業新聞2017年1月1日の記事に加筆

政年 佐貴惠

政年 佐貴惠
01月04日
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地震で被害を受けた熊本でこういった動きが出てくるのは心強い。足下で好調な半導体市況を追い風に、地域の経済振興につなげてほしい。

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