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定温輸送向けソリューションの切り札になるか。スマホで操作できる温度記録計

トッパン・フォームズが医薬品、食料品物流向けに提供
 トッパン・フォームズは無線識別(RFID)に対応し、スマートフォンで簡単に履歴を管理できる温度記録計「オントレイシス タグ=写真」を開発した。4月に発売する。自社製品の保冷剤や保冷箱などと組み合わせ「RFID温度履歴管理システム」として利用する。

 輸送品質や温度管理が厳格な医薬品、食料品の物流向けに提供する。サンプル価格は2万―3万円を想定している。2017年度の売り上げは4億円を見込む。

 温度記録計は近距離無線通信規格「ブルートゥース ローエナジー(BLE)」と「ニア・フィールド・コミュニケーション(NFC)」に対応した。費用の発生しないBLE通信を使い、複数のタグに対して一括して処理する。出荷時や配送終了時の個別処理は、NFCを使って温度履歴データを収集し管理できる。

 また従来製品では専用端末を使用していたが、新製品はスマホやタブレット端末などの汎用機器で操作できる。

 近年、物流業界では顧客ニーズに対応するため、輸送時の品質管理を厳格化する傾向が強まっている。今後は定温輸送のソリューションとして提案し市場を深耕する。
日刊工業新聞2017年1月4 日付
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
物流関係者によると、厳格な温度管理が要求される医薬品や食品物流向け市場は成長が見込めるそうです。倉庫や機械設備だけでなく、品質管理に関わる機器を含めたソリューションの需要も高まると予想されます。

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