建設機械が農機になる!油圧ショベルで耕す掘削パーツ誕生

 輝喜重機(沖縄県東村、金城一喜代表)は、建設機械を農業に利用するためのアタッチメントを開発した。油圧ショベルのアーム先端に取り付け、走行しながら地面を掘り進める。土壌改良や水道管などの敷設に使える。使用法の研修と併せた販売で2017年に事業化する計画。海外での需要も見込む。

 輝喜重機が開発したのは、リッパーと呼ぶ取り換え式部品。かぎ爪のような1―3本のタイプや土を切るような鋭利なタイプがあり、地面に突き立てて重機で引いて使う。深さ約70センチ―90センチメートルから土を掘り起こす。リッパーを使い分けることで地盤や用途に応じて水はけを改善したり、間隙(かんげき)をつくって保水性を高めたりできる。リッパーにつなげる砲弾型の器具では溝を掘りながらホースなどを敷設できる。

 金城代表は「建機の大きな力で、速くしっかりと土壌改良できる」としている。施工速度では、通常1カ月かかる面積の掘り起こし作業を4日間で終えた実績があるという。大規模農業の需要を取り込むほか、重機オペレーターの活躍の場を広げる技術として普及を狙う。

 リッパーのみの価格は一般的なバケットと同程度にする考え。現在は20トン級の重機向けだが、段階的に2トン級の小型重機で使用できるサイズの開発を目指す。

日刊工業新聞2016年12月13日

三苫 能徳

三苫 能徳
12月31日
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建機のパワーを活用するだけでなく、建設・土木人材の活躍分野の拡大を見込んでいるところが金城代表の先見の明だと思います。

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