スバルの全車種に搭載、「焼結カムシャフト」メーカー大忙し

日本ピストンリング、生産能力を25%増強

 日本ピストンリングは、栃木工場(栃木県野木町)における焼結カムシャフトの生産能力を2017年度に15年度比約25%増強する。主力納入先である富士重工業の生産が好調なため。総投資額は明らかにしていない。効率的な作業を可能にした新たな焼結炉を導入。炉内をいくつかの空間に分け、柔軟な生産に対応する。

 従来はカムシャフトの種類に応じた専用炉があり、しかも分散して配置されていたため、作業が非効率になる場合があった。

 このため、ひとつの焼結炉の炉内をいくつかの部屋に分けることで、複数種類のカムシャフトの焼結ができるようにした。新しい焼結炉の導入を機に、最終工程まで1本の動線でつながるようにレイアウトも変更。供給量の増減に応じた生産ができるようになった。

 焼結カムシャフトはエンジンの構成部品の一つ。金属パイプに、金属の粉を焼き固めて作った「カムロブ」というエンジンバルブの開閉を担う部分を取り付ける。

 鋳鉄で作られたカムシャフトに比べて軽く、焼き固めて作るため組成が強固になって耐久性も高い。エンジンに納める形とほぼ同じ形状に作るため、鋳鉄製で必須の後加工がほとんど必要ない利点もある。

明 豊

明 豊
12月29日
この記事のファシリテーター

日本ピストンリングは焼結カムシャフトを富士重のスバル車全車種のほかホンダの一部車種、いすゞ自動車、日野自動車に納める。富士重の世界生産台数は16年10月に前年同月比8・6%増の9万4662台と3カ月連続で増加。生産する群馬製作所(群馬県太田市)に15―20年度で約650億円を投じ、生産体制を強化するなど今後も好調が予想される。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

PRmore

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。