「ダイハツ-トヨタ連合」に押し込まれるスズキが反撃の狼煙

新型「スイフト」全面リニューアル、登録車で最高記録に挑む

 スズキは27日、主力小型車「スイフト」を全面改良し2017年1月4日に発売すると発表した。エンジンをモーターでアシストするマイルドハイブリッド搭載車を設定するなど走行性能と低燃費を両立させた。16年は国内登録車の年間販売台数が初めて10万台を突破した。鈴木俊宏社長は会見で「17年は新型スイフト投入により最高記録にチャレンジしたい」とし、年間10万台超の販売維持に意欲を示した。

 新型は第3世代で価格は134万3520円(消費税込み)から。月間販売目標は3000台。マイルドハイブリッド搭載車の燃費性能は1リットル当たり最大27・4キロメートル。小型車「ソリオ」などに採用されているプラットフォーム「ハーテクト」を採用し剛性を高めるとともに、従来モデル比で120キログラムの軽量化を実現した。

 前方車両や歩行者を検知する単眼カメラとレーザーレーダーを使った衝突被害軽減システムをオプション設定するなど安全性能も高めた。

 スイフトは04年11月に発売し、世界で累計530万台を販売する主力小型車。国内では累計50万台販売する最量販車種となっている。新型は相良工場(静岡県牧之原市)で生産する。海外には現行モデルを販売する地域を中心に来春投入する計画だ。

 国内登録車はダイハツなど競合車との販売競争が激化している。鈴木社長は「営業、サービス、商品力を充実させることが課題を乗り越える原動力になる」とした。

日刊工業新聞2016年12月28日

中西 孝樹

中西 孝樹
12月28日
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不正企業のスズキに対する、国土交通省タスクフォースのによる審査厳格化は2019年まで続く見通しだが、スズキは開発効率化で遅れを最小限にとどめる考えだ。不正発覚以来初の新型モデルを投入する。ダイハツートヨタ連合が、スズキがソリオで育てたトールコンパクトのセグメントに押し入ってきた。劣勢のスズキにとって、登録車10万台の足場を固めるには、この新型スイフトの成功が不可欠だ。何とか暦年内に間に合い、反撃の狼煙をあげる。

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