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【社長のひるごはん#9】香港で鍛えた舌をうならせる“地場”広東料理

バインド・ギアコーポレーション 熊谷純一、松戸の広東料理店にて
「社長って、ふだんどんなランチを食べているんだろう?」―そんな疑問から始まった連載「社長のひるごはん」。社長の元気の源、癒しの一皿、とっておきの名店を社長自らがご紹介。社長がお気に入りのお店やメニューから、その人柄や会社の雰囲気が見えてくる連載を目指します!


   

 松戸駅から徒歩約3分、旧水戸街道に面した場所に店を構える広東料理店「戸芽主(ドメーヌ)」。最近、健康的な野菜料理を好むようになった私にとって、ここの野菜はとても美味しい。1年半ほど前、休日に妻と偶然お昼を食べにやってきたのがきっかけでよく通うようになった。今では家族や友人、社長仲間などを連れ、多いときで週に2回、少なくとも月3~4回は来ている。

広東料理店「戸芽主(ドメーヌ)」

 25年くらい前から香港のパートナーと仕事をしており、打ち合わせでよく広東料理を食べてきた。現地でも最高級と言われる店に行き、とても美味く、日本でこれ以上の味は食べられないだろう、と思っていた。しかし、ドメーヌの味はそれをも上回るように感じ、まさか、こんな近所でこれほどの料理が食べられるとは思ってもみなかった。

 お昼は「よくばりランチセット」(税込1500円)を食べにくる。メインは麻婆豆腐、エビチリ、温野菜、油淋鶏、日替わりの中から選べ、セットの小鉢3品は旬の食材を使ってオーナーの岡野昌一シェフが創作したものだ。岡野シェフとは初来店の時に話が弾んで仲良くなった。今ではSNSもつながり、市場で珍しい食材を見つけたら写真を送って教えてくれる。それを使って何が出てくるかが、「行ってからのお楽しみ」になっている。

よくばりランチセット

 地場の野菜など、食材を最大限活かした美味しさが私の好きなところであり、ドメーヌの魅力でもある。料理に使う野菜は、「柴海農園」という千葉県印西市の契約農家から仕入れる無農薬野菜が中心。黄色いにんじん、紫色のにんじん、赤い大根、赤かぶ、大浦ごぼうなど、多様な野菜を使っているのだが、その一つ一つの味がしっかりと出ている。「旬の食材の本来の味わい・旨味・風味を楽しんでほしい」というシェフのこだわりから化学調味料は使わず、素材の味を保ち、引き立てる工夫をしているそうだ。もともと手を加えすぎた料理が苦手な私にとって、食材の形や食感をそのまま楽しめるのは嬉しい。

岡野昌一シェフ

 野菜以外では海鮮料理も美味しい。夜だけのメニューだが、「魚の姿蒸し」は本場である香港の高級店を超えるといっていい。これも最初は現地で食べて気に入った一品だが、ドメーヌのものは香港で食べたものより繊細な味を出しているように感じている。

   

 ソムリエの資格を所持する岡野シェフは、料理に合わせた世界各国のおいしいワインを教えてくれる。料理の味を引き立て、自己主張し過ぎないものを選んでくれる。これがまた相性ばっちりで飲みやすい。

 さあ、次はどんなおいしそうな食材の写真が送られてくるのか。岡野シェフからの一報が楽しみだ。

今回紹介したお店


中国菜「ドメーヌ」
ドメーヌとは、フランス語でワイン生産者を表す用語として用いられ、「規模が小さくとも自分の畑でブドウを生産し、ワインを醸造、瓶詰めをする者」を指す。岡野シェフが「松戸市出身の店主」であることから、「松“戸”から“芽”が出た店“主”」の意味で「戸芽主(ドメーヌ)」とつけた。「化学調味料を避ける、旬を活かす、素材の持ち味を生かした調理・味付けをする」ことにこだわり、素材本来の味にこだわった料理を提供する。
〒271-0091 千葉県松戸市本町23-3アーク松戸ビル1階
TEL:047-393-8480
営業時間:ランチ11:30~15:00(ラストオーダー14:00)
 ディナー17:30~23:00(ラストオーダー22:00)
定休日:火曜日
HP:http://chinese-domaine.com/about.html

社長の会社情報


バインド・ギアコーポレーション
【代表者】代表取締役社長 熊谷純一
【所在地】271-0054 千葉県松戸市中根長津町169
【HP】http://www.bindgear.co.jp/
【トピックス】
 バインド・ギアコーポレーションは香港大手のバインダー金具製造の国際文具集団の国内総代理店として同社製品の輸入販売を手がける。グループとしては実父が社長で特注品を製造販売する熊谷製作所、輸入販売のバインド・ギアコーポレーション、商社のバインドギアフィッティングサービスの3社体制となっている。バインダー金具も金属製にとどまらず、落下時に破損しづらいポリプロピレン樹脂製を投入するなど市場ニーズに適した製品を投入している。
ニュースイッチオリジナル
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
野菜料理中心で、とっても食べやすいお店でした。取材終了後にワインもご馳走になりました。熊谷社長曰く、「赤、白どちらも料理との相性が良い」そうです。ワイン好きの方には夜もオススメ。また、松戸市が地元の岡野シェフは、都内の一流ホテルで修行を積んだ経歴があり、地元の感覚と一流の腕前で市民のニーズに合う料理を振る舞って下さいます。都心にあったらお値段の張りそうな料理や味も、地元想いの価格で提供して下さるのが嬉しいです。おかわり自由の雑穀米中華粥は女性でも2~3杯食べてしまう人も多いとか。プライベートで来て、一人で落ち着いて食事するのもアリ。 (東京支社 編集部 髙橋 沙世子)

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