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千葉の銘柄豚肉20種を武器にホテルが競う!

「千産千消まるごとグルメパーティー」
千葉の銘柄豚肉20種を武器にホテルが競う!

優勝メニュー:低温調理した『千葉県産いもぶた』と季節旬菜のマリアージュ

 千葉県が年間約100万頭を生産・出荷する、全国屈指の豚肉生産量を誇っている事をご存じの方はいるだろうか。なかなかブランド化しにくい「豚」だが、千葉県下には房総ポーク、千葉県産いもぶた、坂東ケンボローなど実に約20種の銘柄豚肉がある。

 千葉県ではそれら代表銘柄を、「チバザポーク」と称してPR活動を展開しているのだが、今年は毎年開催されている「千産千消まるごとグルメパーティー」での食材に使用してもらうというキャンペーンを実施した。

 「千産千消まるごとグルメパーティー」(主催:有限会社タカーズ・カンパニー、後援:千葉県、チバザポーク販売推進協議会)は、千葉県下のホテルが集い、毎回異なった千葉県内の食材(千産千消)をテーマに参加ホテルのシェフたちが会場内で1品勝負メニューを提供。その場に来ている来場者の投票で順位を決定する、今年で7回目になるイベントだ。

 一般参加者は7,500円でドリンクやその他料理を楽しみながら、各ホテルの「勝負メニュー」に舌鼓を打ちつつ投票する仕組みとなっている。

 この大会に参加したホテルは「ホテルオークラ東京ベイ、京成ホテルミラマーレ、オークラ千葉ホテル、成田ビューホテル、成田東武ホテルエアポート、ホテル日航成田、東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート」の7ホテル。
それぞれが豚の銘柄を選び、メニューを提供した。

 今年の優勝は、「東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート」町屋裕史シェフだ。なんと初参加・初優勝。初めての挑戦で勝手が分からず、試行錯誤する部分も多くあったという。その中での優勝だった。



 「現場ホテルの厨房をお借りして焼き目を付けたり、その場で盛り付けをしたりするというライブ感が勝利につながったのではないでしょうか。以前から参加されていたホテルさんは『列を作らない、スムーズな提供を』等対策を考えられて事前に提供メニューをお皿に準備されていたと感じます。その場で盛り付けなどをしていた当ホテルは列が出来てしまいましたが、作り立てを味わえた事なども評価していただいたのではと思います」とは、参加されていた営業企画部の方のお話。

 優勝メニューの「低温調理した『千葉県産いもぶた』と季節旬菜のマリアージュ」は現在ホテルでは出していないそうだが、せっかくの優勝。多くのお客様に味わっていただける機会を設ける事を検討中だそうだ。

 首都圏に近く、それでいて食材が豊かな「千産千消」の試みは、平成20年頃から開始され、まだ始まったばかり。だが「千産千消まるごとグルメパーティー」のように「民間」と協力し合い、一層の広がりを見せている。

日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
「農業産出額全国第4位、海面漁業漁獲量全国第7位」と全国屈指の農林水産県の千葉県。地元ホテルとも協力し合い、「千葉」の盛り上がりを図っています。ちなみに東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートさんはオズモール「ブッフェ予約」2016上半期口コミ料理部門ランキング1位を獲得した実力派です。

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