「ふんわりと撫でてもらうことが大好き」社員犬キャンディのお仕事

彼女に会いたくてアポイントを取る人も


 日本オラクルの社内をゆったりと歩く犬がいる。2010年に入社した社員犬のキャンディだ。オールド・イングリッシュ・シープドッグの雌で、同社では「グリーティング&ヒーリング・アンバサダー」に任命されている。彼女の大きな仕事は社員の心を癒やし、働くモチベーションを上げること。毎週水曜日に東京・青山にある本社に出社し、元気に職務を遂行している。

 12時半に出社すると、まずはローテーションで決められたフロアを歩き回る。彼女が来るのを待ちわびた社員らに撫(な)でられたり、一緒に写真を撮られたりして大忙しだ。13時には総合受付がある14階に移動し、顧客企業やパートナー企業などのお客さまをお迎えする。彼女に会いたくて、出社日に合わせてアポイントを取る人もいるほどの人気ぶりだ。そして13時30分までの勤務を終えると、まっすぐ社員寮へと帰っていく。

他社にも出向き、好奇心旺盛


 このほか彼女は顧客企業やパートナー企業に訪問する営業支援も行っている。さらにウェブマガジン「オラクルマガジン」のコーナー「社員犬キャンディのオフィス訪問」を担当したり、インスタグラムなど参加交流型サイト(SNS)を更新したりしている。

 同社が社員犬を受け入れたのは91年。当時の社長が、米国のジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が執務室に飼い犬を連れてきたというニュースを見たことがきっかけだった。まずは1代目を試験的に導入し、2代目からは正社員として採用した。キャンディは4代目に当たる。社員犬の採用は、数ある米オラクルの海外拠点の中でも日本法人だけの取り組みだ。


 キャンディの働きぶりについて、リアルエステート&ファシリティ部の高橋秀夫担当シニアマネジャーは「彼女を見守る社員の優しい表情を見ると職務を全うしているなと実感する」と高く評価する。また、先輩の社員犬と比べて「好奇心が旺盛でよく歩き回っている」(高橋マネジャー)という。

 出社前には必ずシャンプーをしてヘアアクセサリーを付けてもらうなどして、身だしなみを整える。そうすることで自然と気持ちが仕事モードに切り替わるという。頭から顔にかけて、ふんわりとなでてもらうことが大好きな一方、音に敏感なため、雷が大嫌いだ。

社内改善手助け


 今後は「癒やす」という役割だけでなく「省エネや美化活動など社内の改善したいことへの啓発活動にもキャンディに手助けしてもらいたい」(同)と期待している。

日刊工業新聞2016年11月17日

昆 梓紗

昆 梓紗
11月17日
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他にも、猫と一緒に働ける会社などもあるそうで、うらやましいです。動物アレルギーの社員さんは大変かもしれませんが。

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