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“心臓にやさしい”「ご当地レシピ」

日本心臓財団と和歌山県がタッグ
“心臓にやさしい”「ご当地レシピ」

野菜たっぷりドライカレーと爽やかシトラスサラダ

 日本心臓財団とエドワーズライフサイエンス(東京都新宿区、加藤幸輔社長)は、和歌山県と協同で、同県の食材を利用した“心臓にやさしい”ご当地レシピ「ハートレシピ」を開発した。食を通じて心臓の健康に関心を持ってもらい、生活習慣の見直しにつながることを期待している。
 
 同レシピは和歌山県の豊富な海の幸、山の幸をふんだんに盛り込んだ。「野菜たっぷりドライカレーと爽やかシトラスサラダ」や「寒い冬に!スダチポン酢でいただく豆腐鍋とウツボご飯」など計24メニューを用意した。同財団が健康のために推奨する「一日当たり塩分6グラム未満、野菜350グラム以上の摂取」に対応したほか、下ごしらえに電子レンジを使うなど作りやすさを重視している。

 日本人の死因第2位である心疾患は、加齢に加え、食生活の欧米化といった日常的な生活習慣に発症リスクがあると考えられている。特に過度な塩分摂取や偏食など乱れた食生活は高血圧へとつながり、心疾患、脳梗塞など重篤な疾患を引き起こすリスクになりえる。

 和歌山県は全国で5番目に高齢化が進み、高血圧性を除いた心疾患の死亡率も全国で3番目に高い。レシピの開発では和歌山県立医科大学の岡村吉隆理事長・学長、和歌山県立医科大学附属病院病態栄養治療部の川村雅夫栄養士長らが協力した。

 日本心臓財団とエドワーズは「食」に着目して、一般の方が心臓の健康に関心を持つための啓発活動「ハートレシピプロジェクト」を2015年に開始した。都道府県と協業しての心疾患の啓発活動は、昨年の高知県に続いて2回目となる。
 
 なお「ハートレシピ」は同財団のホームページで紹介している。

(寒い冬に!スダチポン酢でいただく豆腐鍋とウツボご飯)
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村上毅
村上毅 Murakami Tsuyoshi 編集局ニュースセンター デスク
健康寿命の延伸に向けて、運動とともに日々の食生活の改善は欠かせない。まずは身近なところから取り組みたいところだ。

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