インド警察がiPhoneのロック解除技術導入、日系イスラエル企業から

昨年12月の米銃乱射事件で実績、インドから世界中の捜査当局に協力も

 インドの警察当局がイスラエル企業との間で、iPhoneをはじめ電子機器のロックを解除するハッキング技術の導入契約を結んだと報じられた。インドのEconomic Timesによれば、この企業はセレブライト(Cellebrite)。昨年12月の米カリフォルニア州の銃乱射事件でも犯人のiPhoneのパスコード解除に同社の技術が使われ、その際、FBI(連邦捜査局)から100万ドル近い費用が同社に支払われたという。

 インド北西部グジャラート州の州都ガンディーナガルにある犯罪捜査研究所の当局者によれば、1カ月程度かけてセレブライトの技術を導入する予定だという。同研究所ではこの技術を犯罪捜査に役立てる一方、世界中の捜査機関にも技術面で協力し、iPhoneはじめセキュリティーの高い電子機器のロック解除の国際ハブ拠点を目指すとしている。

 昨年12月にカリフォルニア州サンバーナーディーノで14人が殺害された銃乱射事件では、射殺されたテロリストが持っていたiPhone5cのロック解除について、アップルがプライバシー保護を理由にFBIへの捜査協力を拒否。司法省に訴えられる騒ぎにまで発展した。結局、FBIはロック解除に成功したものの、捜査に役立つような情報は得られなかったとされる。さらに、この一件でのアップルの対応を巡り、テロ対策あるいは犯罪捜査優先かプライバシー重視かで賛否両論の議論が巻き起こっている。

ニュースイッチ
Economic Times の報道

藤元 正

藤元 正
11月05日
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セレブライトは愛知県江南市が本社の上場企業、サン電子が2007年に買収しています。

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