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丸井グループに最上位の格付け!男性育休取得率や育児との両立サポート制度で

政投銀が健康経営格付け融資
丸井グループに最上位の格付け!男性育休取得率や育児との両立サポート制度で

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 日本政策投資銀行(DBJ)は20日、丸井グループに対して同行の「健康経営格付」に基づき融資すると発表した。労働環境の整備に取り組んでいるほか、男性の育児休暇取得率の数値目標や女性の不妊治療休職、子どもの看護休暇など多様な制度を導入し、育児との両立を掲げている点などを評価した。

 丸井グループが同格付けによって融資を受けるのは初めて。融資額は明らかにしていないが、通常よりも金利を割り引いて貸し出す。

 同格付けは従業員の健康増進に積極的に取り組んでいる企業を独自の基準で格付けして、金利を優遇する。企業に健康管理を促して生産性向上も狙う。

 DBJは丸井グループを組織的に社員の健康づくりに取り組んでいると判断し、最上位の格付けを与えた。

社外有識者も交えた健康経営推進組織を構築。事業拠点ごとに健康管理委員など担当者を配置し、課単位での時間外労働に関わる数値目標を設定している。
 
日刊工業新聞2016年10月21日
神崎明子
神崎明子 Kanzaki Akiko 東京支社 編集委員
金融機関にとっては、健康に関する取り組み評価を通じて財務データだけでは見えてこない将来リスクや企業としての潜在能力を見極めることができると考えているようです。

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