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「短時間で働きたい」 看護師と訪問看護ステーションをマッチング

リンクオブスマイルズが求人サイト開設。まず関西地域で成功モデルを
「短時間で働きたい」 看護師と訪問看護ステーションをマッチング

訪問看護師は在宅医療を支えている(イメージ)

 リンクオブスマイルズ(大阪市北区、藤戸達也社長)は、家事育児などのため短時間で働きたい看護師と人手不足に悩む訪問看護ステーションのマッチング事業を始めた。訪問看護求人サイト「おうちで看護」を開設し、まず関西地域で成功モデルをつくる。初年度の関西地域の利用数は看護師が約20人、同ステーションは15カ所を目指す。

 「おうちで看護」に登録できる訪問看護ステーションは、原則としてリンクオブスマイルズの介護・医療の業務管理支援システム利用者。看護師の登録は無料。当初は関西の同ステーションの求人情報を掲載。訪問看護師が「患者宅と自宅の直行直帰で週1時間から。などの希望に応える。

 在宅医療を支える訪問看護師は2025年までに50万人が必要と言われている。看護師資格を持ち未就業や看護師以外に就く人は約71万人で、そのうち約26万人が看護師として復職を望んでいる。

 訪問看護ステーションは全国で約9000カ所稼働し、約6割が看護師5人以下の小規模運営で人手不足に悩んでいる。診療報酬の請求書類などもデータ化されていない事業所が多い。

 同社はクラウドシステム上で、看護師のスケジュール管理や介護・医療保険の診療報酬の請求などができる業務支援システムと、訪問看護師のマッチングを組み合わせたサービスを提供する。システムの初期導入費は無料。診療報酬の請求業務管理機能の利用料金は月額約3万円。看護師の患者宅への訪問1件に付き、診療報酬の約5%を徴収する予定。
日刊工業新聞2016年10月6日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
社会的にも意義のあることだが、マッチングサービスでよくある供給と需要の精度(ニーズ)をどこまで高められるか。蓄積データ活用によるサービスと言ってもなかなか簡単ではない。でもぜひこの分野に風穴をあけてもらいたい。

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