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自分の会社は女性が活躍していますか?5割が「進んでいる」

うち7割超が「十分な成果」、能率協会まとめ
 日本能率協会は第7回「ビジネスパーソン1000人調査【女性活躍推進編】」をまとめた。すでに「女性活躍が進んでいる」と思う人は5割に達し、うち7割超の人は「ビジネスで十分な成果を上げている」と回答。今後さらに促進するためには育児・介護と仕事を両立させる制度と女性管理職制度の必要性が一層高まっていることが判明した。

 現在の職場で女性活躍が進んでいると思う人は、男性が45・3%、女性が57・2%、平均50・6%で、男女で11・9ポイントの差が見られた。他の回答にも見られるが、育児年齢に当たる30、40代の女性の活躍実感は薄いものとなっている。

 ビジネス上で十分な成果が出ていると思うかを聞いたところ、62・0%が肯定的で、女性活躍が進んでいると答えた人は73・7%が、進んでいないと答えた人は50・0%が成果を上げていると回答。23・7ポイントもの差となった。

 女性の活躍を推進するために必要なことに関しては、「女性社員の意識改革」がトップで、男性の22・8%、女性の20・3%、合計21・7%が回答。だが、男女別で回答比率が男性が高かったのは同項目だけで、他は女性の比率が高かった。

 2番目は「女性社員に向けた育児・介護両立支援制度」(21・2%)で、男女差は6・5ポイント。次いで「女性管理職登用制度」(19・6%)で男女差は8・1ポイントも生じた。

 女性は育児をしながら仕事をする上で「就業時間の制約」や「同僚・部下への迷惑」に悩んでおり、制度整備が進めば活躍は促進され、昇進意欲も増すことになるとみられる。

 同調査は7月26日から8月1日にかけインターネットを使い同協会総合研究所モニター男性556人、女性444人に実施した。

安東泰志
安東泰志 Ando Yasushi ニューホライズンキャピタル 会長
ダイバーシティを実現することが企業の強さに繋がる時代。男女に若干認識の差があるとはいえ、女性の活躍が好ましいという意識が世間に浸透しつつあるのは良いことだ。

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