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トヨタ、自社工場に風力発電。工場内CO2を1割削減

田原工場(愛知県田原市)で最大出力2万6000キロワット
トヨタ、自社工場に風力発電。工場内CO2を1割削減

トヨタの田原工場周辺には他事業者の風力発電設備が多く立地する

 トヨタ自動車は2020年をめどに田原工場(愛知県田原市)で最大出力2万6000キロワットの風力発電設備を稼働する。生産用の電力として使う計画で、同工場の二酸化炭素(CO2)排出量を約1割削減できるとみる。トヨタは50年までに世界の工場で排出するCO2をゼロにする目標。日産自動車ホンダも工場のCO2排出量削減に動いており、再生可能エネルギーの活用が自動車業界全体に広がっている。

 トヨタが田原工場で計画する風力発電設備は風車が5基、7基、12基の3案あり、5基の場合は単機出力が5000―5200キロワットと国内最大級の風車設備になる。現在、環境影響評価法に基づく手続きを進めている。発電した電気は田原工場内での生産用の電力として使い、外部への売電はしない方針だ。

 自動車各社は車の走行時だけでなく製造段階でのCO2削減も進める。日産自動車は6月、英工場で出力4750キロワットの太陽光発電設備を導入。ホンダも13年稼働した埼玉県の工場に出力2600キロワットの太陽光発電設備を導入している。
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日刊工業新聞2016年9月16日記事から抜粋
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
再エネの活用でCO2を減らすだけでなく、電力の"自給自足"も可能に。環境に対する取り組みは単なる大企業のCSR活動の枠を越え、将来の競争力強化にも直結するようになってきたと思います。

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