ニュースイッチ

日産、次期「リーフ」の電池を売却予定子会社から調達

工場稼働率高め、売却交渉を進みやすく。
日産、次期「リーフ」の電池を売却予定子会社から調達

現行モデルの「リーフ」

 日産自動車は2018年に電気自動車(EV)「リーフ」を全面改良し、NECとの共同出資会社のオートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)製の駆動用電池を採用する。日産はAESC株の売却を検討しているが取引は継続する方針。航続距離は400キロメートル程度になるとみられる。主力EVの改良によって、競争が激化するEV事業をてこ入れする。

 AESCには日産が51%、NECグループが49%出資。日産はAESC株を売却する方向で他社と交渉を進めている。AESCは電池工場の能力余剰が課題となっている。新型電池の生産開始で稼働率と収益体質が改善すれば、売却交渉が進みやすくなり、株売却後も低コストで調達できる可能性がある。

 新型リーフにはAESC製の容量40キロワット時のリチウムイオン電池を搭載する。現行の航続距離280キロメートル仕様は容量30キロワット時の電池を搭載しており、単純計算で新型リーフの航続距離は1・3倍となる。航続距離は車体軽量化などでさらに伸びる可能性がある。日本や米国など海外でも同時期に発売する。
<全文は日刊工業新聞電子版に会員登録して頂くとお読みになれます>


日刊工業新聞2016年9月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
普通に考えればそうなるだろう。リーフと電池との相性もあるし。売却先もそれを望むはず。

編集部のおすすめ