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スズキ、新型スイフト・ワゴンRの発売時期を延期

燃費測定不正で開発に遅れ
スズキ、新型スイフト・ワゴンRの発売時期を延期

今年3月の新車発表会。鈴木修会長(右)と鈴木俊宏社長兼CEO

 スズキが年内の投入を予定していた新型「スイフト」と「ワゴンR」の発売時期を、延期することが明らかになった。スイフトは2017年2月、ワゴンRも来春以降にずれ込む見込み。燃費の測定不正の影響で開発が滞り、国交省の審査も厳しくなることが予想されるため。両車種はいずれも小型車と軽自動車の主力車種。16年度の国内生産、販売への影響は避けられない見通しだ。

 スイフトはスズキの小型車の主力車種で、国内のほか欧州やインドでも人気の高い世界戦略車。国内では10月頃の全面改良を計画していた。一方、ワゴンRは低迷する軽自動車販売の起爆剤として秋の全面改良を目指していた。

 しかし、5月に燃費測定方法の不正が発覚。技術部門は燃費の再測定や国交省への説明対応に追われることになり一時期、開発が滞った。さらに国交省は不正のあった三菱自動車とスズキに対し、新車の量産に必要な審査を他社より厳しくするとしており、計画通りの発売が難しくなった。すでに協力部品メーカーなどへは現行モデルの生産延長と新型の生産開始時期の延期を通達した。
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(モデルチェンジを予定する主力車種のスイフト=現行モデル)
日刊工業新聞2016年7月20日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
販売に影響が出るのは仕方がない。この延期をプラスに変え、まずは社内の改革や顧客、販売店、部品メーカーとの信頼関係を取り戻す期間にあてるべきだろう。

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