雨ニモマケズ風ニモマケズ…全天候型ドローンの活用法

千葉大が開発機を公開。風でも位置精度を保ち、防水タイプは落下しても水に浮く

 雨ニモマケズ風ニモマケズ―。千葉大学の野波健蔵特別教授らは、自律制御システム研究所(千葉市稲毛区)が開発した防水タイプの全天候型飛行ロボット(ドローン)や風の中での自動編隊飛行技術を公開した。土砂災害などが発生した際の捜索作業での利用を想定している。複数のドローンが協調しながら飛行することで一度に広範囲を調査できる。

 野波特別教授が会長を務めるドローン開発の産学連携組織「ミニサーベイヤーコンソーシアムネクスト」の活動の一環として一般公開した。ドローンの編隊飛行や自動電池交換システム、障害物検知技術を紹介。編隊飛行では2機のドローンが20メートルの間隔を保ったまま、同じ軌道を飛行した。風の中でも位置精度は1メートル以内という。

 防水タイプのドローンは雨天でも飛行でき、川や海に落下しても水に浮くため機体を回収できる。従来は軽量化や放熱のためにモーターや配線などをむき出しのまま使うことが多かった。災害対応や農薬散布、インフラ点検など幅広い用途で実用化を目指す。

日刊工業新聞2015年05月06日 科学技術・大学面

明 豊

明 豊
05月06日
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先日掲載したコラムで坂村健氏も指摘していたが、今はドローンの実験ができる場所がなくて、研究者が困っている。日本のドローン開発者が希望しているのは、有人航空機のようなみんなが納得する規制を早く制定し、社会的に商用ドローンの立ち位置を定めることだ。

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