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最短2秒!パナソニック、AI活用した多言語音声の自動翻訳技術

訪日客・五輪向け、18年度に事業化
最短2秒!パナソニック、AI活用した多言語音声の自動翻訳技術

スイッチでメガホンと自動翻訳を切り替える一体型専用機

 パナソニックは2018年度に、人工知能(AI)やクラウドコンピューティングを使った多言語音声自動翻訳技術を事業化する。卓上据え置き型、ポータブル型などの専用機を公共機関やホテルなどに展開し、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて増加する訪日観光客の利便性向上に貢献する。専用機として使い勝手と翻訳精度を高めた。20年以降は流通など多様な業種や海外にも進出する。

 パナソニックが提供する専用機は、テーブルに設置する据え置き型、首から提げるウエアラブル型のほか、メガホンとの一体型、マイクモジュールなどをタブレット端末に装着するタイプ。日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語に対応する。

 マイクに話しかけるとクラウド上の翻訳エンジンを介して最短2秒で翻訳し機械の音声で相手に話す。翻訳エンジンのチューニングにAIの機械学習を活用した。翻訳に必要なデータも、観光名所など頻出する地名、固有名詞のデータなどを用途ごとに盛り込む。
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日刊工業新聞2016年6月29日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
流通や外食企業向けに自動翻訳機能付きPOSレジスターも商品化する計画。レジ担当者がレジスターのスイッチを押すと会話を翻訳し、外国人買い物客に応対しやすくなり、コンビニなどへ提案していくという。

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