オウケイウェイヴは６月中に佐賀大学の関係者と共同で医療情報サービスを手がける新会社を設立する。人工知能（ＡＩ）を活用した簡易医療診断を行う医療健康ポータルサイトを９月中に開設する。健康管理を支援するスマートフォン向けアプリなども提供する予定。

　新会社の名称は「ＯＫＥＩＯＳ（オケイオス）」。出資比率はオウケイウェイヴが８４％、佐賀大学関係者らが１６％。社長は、病院向けＩＴサービスを手がけるＭｉｅｗ（ミュー、東京都港区）の中村亨有希取締役が務める。ミューはオウケイウェイヴと資本提携している。

　ＡＩによる簡易医療診断はオウケイウェイヴのＱ＆Ａサイト「ＯＫＷＡＶＥ」に蓄積された医療に関わるＱ＆Ａデータと、佐賀大が持つ医療データを活用する。利用者が症状を投稿すると、Ｑ＆Ａデータなどを基にＡＩが病名などを応えるサービスを想定する。

　オウケイウェイヴと佐賀大は２０１４年から医療データの利活用について共同研究を進めている。この知見を生かして新規事業を展開する。