生活向上や健康改善への新発見を支える―アジレントの分析ソリューション

 アジレント・テクノロジー(アジレント)は米・カリフォルニア州サンタクララに本社を構えるAgilent Technologies日本法人で、世界を見据えた製品開発と日本に根ざしたアプリケーション開発等で顧客をサポートするライフサイエンスおよび分析ソリューションの会社だ。日本法人本社のある東京都八王子市では誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)を開発し、世界中の顧客に提供している。
 分析機器というハードウェアの提供だけでなく、自社や他社製品を含めた分析機器のメンテナンスなどを一括で請け負うサービスを2015年から日本で本格展開し、製薬企業を中心に問い合わせが活発化している。既存事業の強化にくわえ、戦略的買収によるポートフォリオ拡充により、市場を上回る成長を続けている。

アジレント・テクノロジーの沿革


 アジレントの沿革は1939年創業のヒューレット・パッカード(HP)にさかのぼる。65年、F&Mサイエンティフィック社の買収により、分析市場に参入。99年、HPの戦略的再編成に伴い、分析や電子計測などのメジャメント事業はアジレント・テクノロジーとして独立を果たす。
 10年に米・科学機器メーカーのバリアンテクノロジー社の事業を、12年にデンマークの病理診断企業ダコを買収した。14年、電子計測事業を分社し(現キーサイト・テクノロジー)、現在は「ライフサイエンス」、「診断」、「応用化学」に特化。6つの事業領域―食品、製薬、化学・エネルギー、研究、環境・法医学、診断―で独自の高度なソリューションを提供している。
 日本市場へは63年に横河・ヒューレット・パッカードを設立して本格参入。92年には化学分析機器の研究開発、製造、販売を行う横河アナリティカルシステムズの営業を開始した。07年に横河アナリティカルシステムズをアジレント・テクノロジーに統合している。 社名は"agile"(機敏な)に由来する。市場トレンドの変化を先取りし顧客が市場で優位性を維持するためのソリューションを提供したいという決意が込められている。

分析機器とは


 アジレントの新サービスの前に、分析機器とはどのような装置なのだろう。日本分析機器工業会(JAIMA)によると、物質の組成、性質、構造、状態などを定性的・定量的に測定する機械・器具または装置を指す。
 “食の安全”と言われるなか、分析機器の果たす役割は我々の社会生活に欠かせない。
食品流通がグローバル化する中で、化学物質などに食品が汚染されていないかを分析する用途でも分析機器がますます活躍する。たとえば、農作物の残留農薬の分析などがその例だ
 スポーツ競技におけるドーピング検査、科学捜査といった場面でも分析機器が活躍している。また、飲料水や大気などの環境分析、疾患研究、医薬品の開発・品質管理などでも分析機器は不可欠である。

生活の質向上に向けた新たな発見を支援


 アジレントは14年8月、「ライフサイエンス」、「診断」、「応用化学」の分野に特化した会社として新しくスタートした。「Premier Laboratory Partner for a Better World」を旗印に、生活の質を向上させようというラボの顧客の新たな発見を支援している。

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