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“関西好き”アジア人材をビジネスの橋渡しに

関西経済連合会が2016年度事業計画を策定
 関西経済連合会は31日、新たにアジアの“親関西人材”の拡大によるビジネス機会創出を加えた4点を重点事業とする2016年度事業計画を発表した。第2期中期目標の2年目とし、従来の東京一極集中是正と地方創生をリードする関西モデルの構築や、世界トップレベルのイノベーション拠点への成長など3目標を継承し、計14の事業を展開する。

 新たにアジアの諸課題解決への貢献、親関西人材の拡大を通じたビジネス機会創出に取り組む。関西の文化や強みである環境技術などを理解し、アジアとの橋渡しができる人材を“親関西人材”と定義。6月末までに中国やベトナムなどを想定し、国別の親関西人材の拡大によるビジネス機会創出に向けた行動計画を策定する。

 相手国への関西の技術紹介、産学官によるアジアの行政官への人材育成、留学生の就業・定着支援などにも取り組む。

 15年度からの重点事業である複眼型国土の形成、健康・医療イノベーション創出、広域観光戦略の推進の3点にも引き続き力を入れる。

 関経連は、16年が創立70周年となることから、記念式典や記念誌発行などの周年事業も推進する。
日刊工業新聞2016年4月1日 中小企業・地域経済面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
確かに、嫌いな土地ではできれば仕事をしたくないし、何かを紹介したくもない。海外ならなおさら。ビジネスの振興においても、土地の魅力向上は必要ということですね。その点では関西はもともと強いですが。 それにしても「親関西人材」という呼び方は、なんだかお役所的すぎます。

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