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ビール売り子をもっと笑顔に!人間工学に基づいた背負い式たる生サーバー開発

アサヒビール、デサント、ダイナミックスポーツ医学研究所共同で
 アサヒビールはデサント、ダイナミックスポーツ医学研究所(大阪市中央区)と共同で、人間工学に基づいた新たな背負い式たる生サーバー「楽しょうサーバー=写真」を開発した。野球場のスタンドなどで、売り子が移動して生ビールを販売する際に用いる。

 ビールの荷重を腰から上の位置に保つフレームを採用、肩周り近辺の着圧値を最大約2割、減らせる。プロ野球ペナントレースが始まる3月下旬から契約球場で300台を展開し、7月めどにさらに700台を追加。全国球場の売り子サーバー全部を新型に置き換える。サーバーは球場に貸し出し、外販はしない。背負ったビールを体に密着させる腰ベルトで荷重を支える。

 球場で売り子が販売するビールタンクは10リットル入りが主。満杯だと10キログラム超の重さになり、背負った状態で球場内の急勾配を上下することが女性スタッフの多い売り子の負担になっていた。楽しょうサーバーは体の熱を効率よく逃がすため、背中との接触面に温度調整素材も採用している。
日刊工業新聞2016年3月16日 建設・エネルギー・生活1面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ビールサーバーを背負い、球場の階段を上り下りするビール売り子のお姉さんたち(たまにお兄さんもいます)。ついつい何杯も飲んでしまう方も少なくないはず。夏の暑い中でも笑顔で接客してくれてすごいなあと思っていましたが、あのサーバーは10キロもあるのですね…

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