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100年後を想定した自動運転コンセプト車、BMWが100周年イベントで発表

6月には「ミニ」「ロールス・ロイス」の未来コンセプトも公開へ
100年後を想定した自動運転コンセプト車、BMWが100周年イベントで発表

BMW Vision Next 100(BMW提供)

 未来のクルマはこーんな感じ? 独BMWが3月7日の会社設立100周年を記念して、100年後の未来を想定した自動運転車のコンセプトカーを発表した。その名も「BMWビジョンネクスト100」。クーペの軽快さとセダンのダイナミックな優雅さを併せ持つという。

 人間による運転と自動運転の両方に対応し、内部のインテリアもそれぞれの運転モードに応じて変化する。マニュアル運転では、道路での走行方向やスピードを運転者に指示し、道路の先にある障害物や停車中の車の後ろに隠れている自転車までフロントウィンドウに合成表示してくれる。さらに、自動運転モードではハンドルなどが前方に格納。運転席と助手席のシートが回転して向かい合わせになり、それぞれのシートとドアの内張りとが一体化する仕組みという。

 「未来のモビリティー(移動手段)は人々の人生のあらゆる面をつなげるようになる。それこそが、高級車にとっての新しいチャンスだと我々はみている」。同社のハラルド・クルーガーCEOは声明でこう述べた。100周年を祝う記念イベントはミュンヘンの本社近くにあるオリンピックホールで開かれ、産業界はじめ政界、研究機関、団体、取引先などから約2000人が参加したという。

 ビジョンネクスト100は今後、“Iconic Impulses.” のタイトルのもと、北京、ロンドン、ロサンゼルスでワールドツアーを行う。6月に訪問するロンドンでは、BMWグループのブランドになっている「ミニ」「ロールス・ロイス」の発祥の地であることから、それぞれのブランドのビジョンネクスト車が発表される予定だ。

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藤元正
藤元正 Fujimoto Tadashi
本体のカッパー(銅色)のインパクトが強く、タイヤの部分まで同じ色で一体化させたデザインも未来的。フェンダーが蛇腹?のように、自在に外側に張り出すようになっていて、さざ波のように動くイルミネーションも含めて、まるで生きているよう。デザインを突き詰めると、生き物に近くなっていくのだろうか。

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