男の加齢臭ケア。3年でトップブランドに育てたコツは「奥さんの納得」

ロート製薬、男性用ボディソープはなぜ売れたのか

 ロート製薬は2013年3月に男性用ボディーウォッシュ市場に「デ・オウ」シリーズを投入し、約3年で同市場のトップブランドに成長させた。男の加齢臭のニオイケアに正面から取り組む墨田康男商品企画部マネージャーに「デ・オウ」の成果について聞いた。

 ―「デ・オウ」開発のきっかけと他社品との差別化は何ですか。
 「当社は女性用スキンケア商品に力を入れているが、商品企画部の男性で同年代の中高年層対象の商品を開発したかった。加齢臭は特に中高年層の悩み。すでに当社既存品の制汗剤『リフレア』が、ワキガのニオイカットを商品で的確に表現している。『デ・オウ』も男の加齢臭の徹底洗浄を商品の前面に打ち出した。そのため薬用炭による吸着やニオイの発生原因の菌の殺菌など加齢臭を徹底洗浄する効果にもこだわった」

 ―どのように普及させていますか。
 「加齢臭はソープとお湯であっさり流しただけでは落ちない。特にニオイが気になる部分は泡立てず手で直接塗り込むなど洗い方も提案している。また『デ・オウ』は男性の大半が直接買うが、ネックは奥さんに購入を納得させること。第1弾としては浴室に置く、場所をとらないボトルタイプを発売した。中高年男性の一番の購入理由はニオイ対策ができると感じたこと。実際に『枕のニオイが変わった』などの声を頂き、リピーターが増えている」

 ―今後の市場見通しと品ぞろえ拡充の予定は。
 「2月15日に既存品をリニューアルし、洗浄力を30%アップさせ、ニオイを落とした後に再び出てくるニオイの発生を抑制するタイプやおしぼり、ワキの下用を追加した。『デ・オウ』計14品を生活シーンに合わせ提供する」

 「頭皮ケア、スキンケア、ニオイケアなどの男性のヘルス&ビューティーは今後も伸びる市場。ニオイケアは現状の2倍は期待できそうだ。『デ・オウ』がもっと身近なブランドになるために情報発信していきたい」
(聞き手=大阪・香西貴之)

日刊工業新聞2016年3月4日付ものづくり面
日刊工業新聞電子版

神崎 明子

神崎 明子
03月06日
この記事のファシリテーター

女性の間でロート製薬のスキンケア商品といえば「オバジ」シリーズが圧倒的に人気。男性用はまだまだ未開拓の市場かもしれません。年頃の娘のいる家庭では、シャンプーだけでなくボディソープも「お父さん、私の使わないで自分の使って!」となるのかも。「奥さんに購入を納得させることが普及のカギ」という墨田さんの話も面白かったです。

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