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琉球大、東京と台湾に県外初の拠点設置

琉球大、東京と台湾に県外初の拠点設置

キャンパス・イノベーションセンター

 琉球大学は県外初の拠点を東京都内と台湾に設ける。まず2015年度中に東京オフィス(東京都港区)を正式開設する。首都圏の大学や関係省庁などとの情報交換を強化する狙い。学生の就職活動の拠点としても活用する。台湾では、早ければ4月に大学間交流のための拠点を設置する。場所は台北市内で調整している。

 東京オフィスは、東京工業大学内にある施設「キャンパス・イノベーションセンター(東京都港区)」の1室(33平方メートル)に入居する。当面、琉球大職員は常駐しないが、「7月ごろに担当者を配置したい」(大城肇学長)考え。2月から賃借しており、本年度中に整備する。

 一方、台湾との関係では、沖縄と地理的に近いことなどを背景に、学生の実習などを通じて複数の大学と交流がある。新拠点に関しては、場所の選定を経て16年度の早い段階で開設する考え。

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三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
東京オフィスの設置は正直に言って遅すぎると思います。一方でアジアへの拠点設置は、これから琉球大が強みを発揮できる部分。17年度に改組を見込む工学部の新カリキュラムでは、海外インターンシップも導入するようですし、大学としての海外ネットワークはさらに必要になるはずです。期待したいと思います。

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