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沖縄県「アジア経済戦略構想」に227億円

16年度予算案
 沖縄県は2016年度当初予算案に、「アジア経済戦略構想」関連事業に227億円を盛り込んだ。那覇空港での航空機のMRO(整備修理)事業には、22億円を計上して格納庫整備や関連産業集積の調査を行う。「大型MICE受入環境整備事業」は80億円を計上し、大規模コンベンション施設の土地購入費に充てる。

 15年9月に策定した同構想実現に向けて、国際物流や観光、ITなどの重点戦略分野を中心に経済関連事業をまとめた。IT分野ではアジアITビジネスセンター整備に4928万円、沖縄IT産業戦略センター設立推進に3642万円を計上。モノづくり産業のアジア展開可能性調査に980万円を盛り込んだ。

 一般会計の総額は7541億円(前年度比1・0%増)で5年連続の過去最高となった。
日刊工業新聞2016年2月10日 中小企業・地域経済面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
今回の予算編成は「アジア経済戦略構想」を事業に落とし込んだものや、子どもの貧困対策などが目玉。 ちなみに本文に出てくる同構想関連予算227億円は、あくまで“くくった”金額。通常の経済関連予算と別枠で計上しているわけではなく、前年度からの継続事業も含んでいます。 重点分野に選択と集中したといえばその通りかもしれませんが、その「選択と集中」がかなり多岐にわたる分野に及んでおり、ハコモノの整備費も含むので、「経済に力を入れているんだなあ」と素直にうなずけないというのが個人的印象。

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