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経産省が“スマート工場”実証。企業間の「協調領域」確立へ

日本版「インダストリー4・0」は何を目指す?
 経済産業省は2016年内に、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)などを導入した「スマート工場」の実証試験を始める。人間とロボットが協調する生産現場のほか、AIが不良品の発生につながる情報を検知して未然に防ぐといった暗黙知の領域を自動化する仕組みの実現を目指す。実証では、データを企業間で広く共有する「協調領域」を確立し、日本の技術や規格の国際標準化も進めていく考え。

16年度新規予算として、製油所などを含むIoTの実証に13億4000万円を計上。その中で、ドイツが構想するデジタル技術を使った生産プロセス改革「インダストリー4・0」に近い「スマート工場」に5億円を充てる。5月までに公募をかけ、採用された工場でIoTなどの導入を進める。
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日刊工業新聞2016年2月1日1面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
工場間で通信規格が異なりデータを共有できない弊害をどこまで取り除けるかに注目。ドイツのインダストリー4・0を概念だけ先行しているという声は日本の産業界でもよく聞く。ドイツよりも米国の方が怖いですが。

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