中部空港がLCCターミナル建設へ

「787」展示施設も整備

 中部国際空港は2017年にも第2ターミナルを整備する方向で最終調整に入った。中国などアジアからの訪日外国人の増加で、受け入れ能力の強化が必要と判断した。併せて同空港に寄贈された米ボーイングの中大型機「787」試験機の展示施設も設ける。今後数年間で空港の機能強化に重点投資し、20年3月期の年間旅客数を15年3月期比約1・5倍の1500万人に引き上げる。

 国土交通省などの関係機関と新ターミナルの整備計画を固めており、3月下旬までに正式に決める。投資額はターミナルなどの設備と787展示施設と合わせ、200億円規模となる見通しだ。

 建屋の詳細は現在詰めているが、年300万―500万人程度の利用を見込む。現ターミナルの南側に建設する方針で、主に格安航空会社(LCC)の利用を想定。エアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)などと新ターミナル入居に向けた調整を進める。

 同空港は13年にもLCC向けターミナルの新設計画を打ち出したが、LCC撤退で計画を凍結。ただ足元では中国、台湾などからの訪日外国人が急増し、1月下旬時点で国際線が週361便と、過去最高だった07年夏のピーク時(週354便)を上回る見通しだ。

 空港会社は15年で開港から10年を経過した現状を「第2の開港期」(友添雅直社長)と位置づけており、新ターミナル建設を軸に空港の機能を強化する。

 一方、15年7月にボーイングが同空港へ寄贈した787の飛行試験初号機「ZA001」を屋内展示する施設も整備する。787は三菱重工業などのメーカーが愛知県内の工場で部材を作り、中部空港から空輸している。こうした地域特性を生かし、787をはじめとする航空機産業のモノづくりを学べる施設とする考えだ。

日刊工業新聞2016年1月21日生活面
日刊工業新聞電子版

杉本 要

杉本 要
01月22日
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LCC台頭に加え、ここ1、2年で中華系エアラインが爆発的に増えました。関空や成田にはLCCターミナルが既にありますが、これまで設備投資に極めて慎重だった中部空港もようやくその重い腰を上げます。

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