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ドローンが屋内を自律飛行する。新システムの仕組み

ドローンが屋内を自律飛行する。新システムの仕組み

屋内自律飛行システムに使用するドローン

センシンロボティクス(東京都渋谷区、北村卓也社長)は、ACSLと共同で飛行ロボット(ドローン)を活用した屋内自律飛行システムを開発した。ACSLの国産ドローン「Mini」にセンシンロボティクスのシステムを組み合わせた。工場やプラント内、建設現場などの建屋設備の点検・巡視業務をリモート化し、効率化できる。

センシンロボティクスのシステム上で3次元(3D)モデルを用いてマップを作成。Miniの自己位置測位能力により自動飛行を行う。

ドローンの自動飛行は全地球測位システム(GPS)などの衛星測位システムを使って行う方法が一般的だ。ただ、屋内や地下室、トンネル内部、橋の下、タンク内部などでは衛星電波の受信が難しく、測位できないか、誤差が大きくなる恐れがある。

また、非GPS環境で自己位置測位が可能なドローン機体でも、機体自己位置とマップ上の機体位置を合わせ、直感的なルート設定ができないことが課題だったという。

日刊工業新聞2021年11月30日

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