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カーボンニュートラルの切り札、東京ガスが「グリーンメタン」製造に挑む

東京ガスと住友商事、マレーシアの国営石油会社ペトロナスの3社は、マレーシアでグリーンメタンを製造し日本に運ぶメタネーション・サプライチェーン(供給網)の事業可能性を検証する。現地で、再生可能エネルギー由来の電気で水電解して作るグリーン水素と二酸化炭素(CO2)を化学反応させてメタンを製造、液化し日本に輸送して都市ガスの原料として使えるか、技術的調査やビジネスとして成り立つかなどを検討する。

合成メタンは既存のインフラが使えることから、ガス業界はカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の切り札として研究しており、東ガスは2021年度内に国内で実証を始める。また、海外のCO2を利用した場合に国内でのCO2オフセットにカウントされるかなど国の制度設計にも今回の検証成果を生かしてもらう考えだ。

日刊工業新聞2021年11月26日

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