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マンホール工事「フラット仕上げ」で五輪需要狙う

名古屋のシー・エス・ケエ、路面を平らに施工する独自工法訴求
マンホール工事「フラット仕上げ」で五輪需要狙う

独自工法「セイフティーフラット工法」は一か所が2時間前後の短時間で施工できる

 シー・エス・ケエ(名古屋市西区、吉村正廣社長、052・561・3344)は、マンホールふたの取り換え、修繕工事の独自工法「セイフティーフラット(SF)工法」の普及に取り組む。路面を平らに施工でき、通行車両の騒音や振動を抑え、沿道の環境保全に役立つメリットを提案。東京オリンピック・パラリンピックに向けた公共工事の増加を受注の好機と捉え、2015年3月期の売上高7億6000万円から19年3月期に同10億円に引き上げる。

 SF工法はマンホールふたと道路舗装面を平らに仕上げる工法で、舗装面を円形に垂直切断するカッター車などを使用。仕上げの舗装に弾性のあるアスファルト合材を使い、長期間平らな状態を保ちランニングコストを低減する。1カ所が2時間前後の短時間で施工でき、工期短縮などコスト削減につながる。

 同社はSF工法の普及のため「セイフティーフラット工法協会」を運営する。現在28社の会員会社がおり、累計1万件の施工実績がある。

 2015年に入り受注案件が増加傾向で、東京電力から約300カ所の大型取り換え工事を受注。これを弾みに、まず関東地区での営業強化とともに、関西地区でPR活動を本格化する。会員拡大を進め、18年に年間5000件の施工を目指す。
日刊工業新聞2015年12月10日 建設・エネルギー・生活面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
 五輪需要で安全というとテロ・防犯対策ばかりが着目されがちですが、「足元の安全確保」も欠かせませんね。

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