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“導入しやすい”IoTでさまざまな現場の生産性向上!

地方創生を支える!注目のベンチャー企業 #1 ライフラボラトリ
“導入しやすい”IoTでさまざまな現場の生産性向上!

鈴木和浩社長

 IoTへの注目が高まり、興味を持っているが実際は何をしたらよいかわからない事業所は多い。ライフラボラトリは工場や倉庫での作業改善を支援する、導入しやすい金額のIoTシステムを開発した。
 

人の行動がわかるセンサ


 同社の鈴木和浩社長はもともと富士通の仙台事業所に在籍していた。携帯基地局の通信機器開発を行っていたが、リーマンショック以降の2009年ごろは開発費が削減され、国家プロジェクトなどを通し新規事業開拓に乗り出した。
はじめは医療現場に着目したが薬事法で厳しく制限されているため、製品化しないことになってしまった。

 薬事審査の必要がない製品を開発しようと、その後考えたのがモーションセンサだ。スマートフォンの半分くらいの大きさの機器を胸ポケットなどに入れ身に着ける。機器には加速度、ジャイロ、気圧、温度を測る4つのセンサが入っている。人の動きを感知し、センサが検出したパターンから立ち座り、歩き、走りなどといった状態を検出する。

東北大先生とともに連携を模索


 行動パターンの検出には機械学習というものを使っていて、例えば数十人にセンサをつけて歩いてもらい、センサが検出したパターンを「歩き」と定義する。現在、歩き、走り、立ち、座り、荷物の揚げ降ろしなどがパターンとして登録されている。さらに、運転しているかどうかもわかる。移動速度が15Km以上のときは車、それ以下は自転車などと定義。体の向きと移動速度を合わせると、どのような乗り物に乗っているかも検出できる。

 このセンサを製品化したのは、東北大学医学部の先生との出会いがきっかけだ。はじめは独居老人の孤独死を防げないかという話になり、先生と組んでNEDOや経産省のプロジェクトに応募を検討、その中で医療だけでなくもう少し広がるものにしてほしいと要望があり、運送会社などに進展していった。

 2013年には大手運送会社にて実験を開始。同じ作業をしていても、作業者ごとに体の動きが違うことが見えてきた。また、人の状態だけで無く、人の位置が分かると解析が深まることに気づいた。
ニュースイッチオリジナル
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
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