人の表情そのままCGキャラに反映。スタートアップをアップルが買収

スター・ウォーズ最新作でも技術利用/アバターのテレビ電話やゲーム、顔認識などに展開か

 しゃべっている人間の顔の表情をそのままアニメーションのキャラクターに取り込める「リアルタイムモーションキャプチャー」の技術を持つスタートアップが、米アップルに買収されていたことがわかった。テクノロジーニュースサイトのテッククランチが報道した。買収されたのはスイス連邦工科大学ローザンヌ校の研究室からスピンオフし、チューリヒに本社を置フェイスシフト(Faceshift)で、12月18日公開の映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」にも同社の技術が使われている。

 リアルタイムモーションキャプチャーでは、センサーを顔に貼り付けたりせずに、奥行きや深さを測れる3Dカメラで顔の立体的な変化を連続的に撮影。そのデータを3DのCGI(コンピューター生成画像)キャラクターの表情に反映させ、口の開き具合やまばたき、顔の方向など、人がしゃべっている姿そのままにキャラクターにしゃべらせることができる。

 アップルの買収目的は不明だが、フェイスシフトの技術を、アップルTV向けのジェスチャー操作はじめ、アバター(ユーザーの分身キャラクター)を使ったゲーム、FaceTimeでのアバターによるテレビ電話、アニメーション映画の製作、顔認識によるパソコンやスマートフォンのロック解除などに展開するのでは、との観測も出ている。

 アップルはこれまでにも、マイクロソフト「キネクト」のジェスチャー入力技術を開発したプライムセンス(PrimeSense、イスラエル)や、顔認識技術のポーラーローズ(Polar Rose、スウェーデン)、拡張現実(AR)のメタイオ(Metaio、ドイツ)といった企業を相次ぎ買収し、CG/AR分野を強化している。

 インテルの「リアルセンス3D」カメラを使ったフェイスシフトのデモ映像

ニュースイッチオリジナル
TechCrunchの報道

藤元 正

藤元 正
11月27日
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アップル以外にスティーブ・ジョブズの残した大きな遺産がピクサーだ。アップルを追われた後、1986年にルーカスフィルムのコンピューターアニメーション部門を買収して設立、「トイ・ストーリー」など大ヒット作を連発した。現在ではディズニー傘下にある。フェイスシフトの技術を使えば、こうしたアニメやCGキャラクターの製作がかなり簡単になるどころか、そうした技術を(スマートフォンでは難しい?にしても)パソコンやアップルTVで楽しめるようになるかもしれない。これは面白そうだ。

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