ニュースイッチ

倒せる風車で台風被害を回避!沖縄電力が6基目を導入

倒せる風車で台風被害を回避!沖縄電力が6基目を導入

傾倒時

 沖縄電力は沖縄県多良間(たらま)村の多良間島で、可倒式風力発電設備の営業運転を始めた。風車をタワーごと約90度倒すことができる。強風被害を回避でき、地上で整備可能なため維持管理しやすい。離島では台風被害が多く、2009年から同県内で導入している。同社による同設備設置は4カ所6基目。出力は245キロワット。

 風車のハブまでの地上高は38メートル。ブレードは2枚で直径30メートル。発電機などを収納するナセルとブレードは仏ベルニエ製。タワー部ほかは沖縄電力子会社のプログレッシブエナジー(沖縄県宜野湾市)が製造した。投資額は非公表。

 多良間島は宮古島の南西約54キロメートルにあり、同社は新多良間発電所を置いている。内燃力による発電設備5基があり、既設の発電容量は1860キロワット。
日刊工業新聞2015年11月03日 建設・エネルギー・生活面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
サイクロン被害の多い島嶼国への展開も進めています。

編集部のおすすめ