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猛暑到来、長雨・日照不足の巻き返し狙う夏商戦の主役たち

ビール業界は増産体制に
猛暑到来、長雨・日照不足の巻き返し狙う夏商戦の主役たち

本格的な夏商戦が到来(イメージ)

 記録的な日照不足を招いた梅雨が関東甲信や東海で明け、本格的な夏商戦が到来した。今後は、沖縄地方を除き全国的に例年より気温の高い状態が続く見込み。7月前半に季節外れの寒さで出はなをくじかれた格好となったビール業界などでは、巻き返しに期待する声が高まっている。

 夏に需要の最盛期となるビール業界は、各社が増産体制に入った。キリンビールは缶入りの「一番搾り」を7、8月に前年同期比約1割増産。サントリービールは第三のビール「金麦」ブランドを約2割増やす。サッポロビールはビール類全体で8月に約1割の増産を計画。各社とも「猛暑だった去年と比べ厳しい状況」(ビール大手首脳)となった初夏商戦の巻き返しを狙う。

 好調な滑り出しだったエアコン商戦も梅雨冷えでブレーキがかかった。家電各社からは「ここからの追い上げに期待したい」(三菱電機広報部)との声が上がり、売れ筋の高機能タイプに力を入れる。

 百貨店では、7月下旬から夏物セールの第2弾がスタート。そごう・西武では全国15店舗で24日に始まったセールで、再値下げ品の売れ行きが前年同期と比べ3割増えた。松屋銀座では「浴衣や日傘など夏物に復調の兆しがみられる」(広報担当)という。
日刊工業新聞2019年7月31日

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