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5000万台を突破した「ウォシュレット」、TOTOが噴射する外国人のお尻

米中に照準、成田空港に最先端トイレ
5000万台を突破した「ウォシュレット」、TOTOが噴射する外国人のお尻

成田空港の到着ロビーにはタブレット端末のウォシュレットリモコンを設置

 日本人の清潔志向と相まって普及した温水洗浄便座。TOTOのウォシュレットは1980年の販売開始から順調に出荷台数を伸ばし、3月に累計5000万台を突破した。国内では温水洗浄便座の18年の一般世帯普及率が80・2%と、既に日常生活にはなくてはならない存在になっている。家庭だけではなく、商業施設や駅、高速道路のサービスエリアなど公共トイレでもウォシュレットが多く使われるようになってきた。

 もちろん市場は国内だけではない。同社は海外展開にも力を入れる。海外では、この10年で出荷台数が約5倍に拡大した。特に中国を中心とするアジアや米国西海岸での販売が伸長している。米国ではホテルや富裕層向けの住宅で普及が進む。

 4月には、成田国際空港第1ターミナルの到着ロビーに、IoT(モノのインターネット)を活用したトイレ空間を開設した。タブレット端末でウォシュレットの操作ができ、5言語に対応するなど外国人にも使いやすくした。訪日外国人に対して、入国後最初に使用するトイレでウォシュレットを体験してもらうのが狙い。帰国後の購入のきっかけにつなげたい考えだ。

日刊工業新聞2019年7月15日の記事から抜粋

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