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本社に「沈思黙考の部屋」を設けたユニ・チャームの狙い

新しい発想を促進
本社に「沈思黙考の部屋」を設けたユニ・チャームの狙い

音も遮断し、1人で集中して作業できるスペース。中に入り説明する高原社長

ユニ・チャームは、自由な発想で使えるフロア「Agile特区」を本社内に開設した。1人で集中して思考できるスペースと、アイデアをシェアできるスペースを設置。既存のオフィスとは違う開放的な空間で、来客者との打ち合わせにも使える。新しい発想を促進し、働きがいのある会社を目指す。

「コンセントレーション」「インターラクト」「コミュニケーション」「リフレッシュアンドリラックス」の4種類のスペースを用意。さまざまな形態の家具が配置されており、各自が抱える仕事内容に応じて選んで使える。

特に力を入れたのが「コンセントレーション」スペースだという。1人ずつが“沈思黙考”できるようになっている。完全に1人になれて音も遮断できるフルクローズ型のワークブースも用意した。

高原豪久社長は「私自身、経営戦略を考えるときは静寂でないと集中できない。各自の集中スタイルに合わせた使い方をし、積極的にアイデアを出してほしい」と話している。
日刊工業新聞2019年6月11日

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