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シャリと酢を絶妙に混ぜます!不二精機が新技術「浮かし切り」

「酢合わせ機」を発売。おにぎり成形機などで使われるほぐし技術を応用
 今までなかった画期的酢合わせ―。不二精機(福岡市博多区)は、寿司(すし)のシャリと酢を混ぜる「酢合わせ機4 SUW」を開発、発売した。同社のおにぎり成形機などで使われるほぐし技術を応用。業界初という「自家ほぐし式」を採用した。

 一般的な酢合わせ機は容器が回転するドラム式。シャリが重力で落ちることでほぐれるが、混ぜムラやダマができることがあった。一方、「自家ほぐし式」は容器を固定。新技術「浮かし切り」によりシャリを浮かすように全体をかき混ぜ、適度な空気を含ませて粘り気を抑える。
 
 全体工程は約4分で従来機より約1分早い。オプションのレーザー温度センサーにより、外気温度などの環境に影響を受けず、人肌温度にできる。
 
 コンパクトな設計で場所を取らず、シャリを投入するホッパーなどの部品に樹脂を使い軽量化した。価格は125万円(消費税抜き)。販売目標は年500台。スーパーや回転寿司店での活用を見込む。
日刊工業新聞2015年08月18日 モノづくり基盤・成長企業面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
福岡、九州には有力な食品機械メーカーが多い。食文化の豊な土地は道具や機械も育む。

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