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新たに見つかった60個の“太陽系外惑星”、中には貴重な惑星も

東大などのグループが発見、系外惑星や宇宙生命の研究の進展につながるか
 東京大学や自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター、国立天文台などの研究グループは、宇宙と地上の望遠鏡を利用し、太陽系の外にある60個の惑星を発見した。同グループは3カ月間で累積104個の系外惑星を発見し国内最多の発見数となった。さらにこれまで発見が難しかった「超短周期惑星」や2個以上の惑星を持つ複数惑星系を発見できた。系外惑星や宇宙生命の研究の進展につながる可能性がある。

 米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡と欧州宇宙機関(ESA)のガイア宇宙望遠鏡の観測データを使い、有力な惑星の候補を選出。候補天体を地上の望遠鏡で観測した。

 発見した系外惑星には恒星を1周するためにかかる公転周期が24時間以下の超短周期惑星3個が含まれていた。「K2―187」という惑星系には四つの系外惑星が存在し、その中の一つは超短周期惑星。こうした惑星は主星に近く高温になるため永続することは難しく貴重な惑星だという。

 成果は米天文学専門誌アストロノミカル・ジャーナルに掲載された。
日刊工業新聞2018年12月6日

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