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3輪バイクが豊洲を疾走!卸売業者の新たな足になるか

イケヤフォーミュラが貸し出し
3輪バイクが豊洲を疾走!卸売業者の新たな足になるか

豊洲市場に納入される「IF-T1」

 イケヤフォーミュラ(栃木県鹿沼市、池谷信二社長)は、11日に開場する東京都中央市場の豊洲市場(東京都江東区)に電動トライク(3輪バイク)「IF―T1」を10台提供する。市場内で車両メンテナンスなどを手がける東泉車両(東京都中央区)や内田工業(同)を介して卸売業者に貸し出す。環境に配慮しながら市場関係者の利便性向上につなげる。

 築地市場では、荷役用運搬車のターレやフォークリフトで物資を搬送していた。場外からは公道走行の都合などからトラックなどへ荷物を移し替えて輸送していた。同トライクは場内での移動のほか、東京・銀座など場外の公道での輸送でも利用される見通し。

 同トライクの最大積載量は150キログラム、エンジン出力は排気量換算で125cc程度。リチウムイオンバッテリーを出力4・5キロワットのモーターに接続して走行する。最大時速は58キロメートル。約5時間の充電で約45キロメートル走行する。

 池谷社長は「トライクは2輪車よりも運搬性に優れ、4輪車よりも小回りが利く。東京都内特有の細道などにも対応できるし、電動で環境にも良い」と強調する。

 同トライクの提供は鹿沼相互信用金庫(栃木県鹿沼市)に次いで2例目。今回はリース契約。池谷社長は豊洲市場で実績を作り、関西や東北などの卸売市場にも展開したいと意気込んでいる。
豊洲大橋を渡るとターレは新市場へ(7日早朝)
日刊工業新聞2018年10月11日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
引っ越しで大注目された「ターレ」、搬送車にも新たなイノベーションが生まれるか。

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