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汚れを先読みして空気清浄を始める“AIエアコン”

パナソニックとウェーザーニューズが連携
汚れを先読みして空気清浄を始める“AIエアコン”

新機能を紹介するパナソニックの白土清エアコン事業部長(左)とウェザーニューズの安部大介取締役

 パナソニックは13日、ウェザーニューズと連携し、花粉や粒子状物質(PM)2・5の飛散予測情報と人工知能(AI)を組み合わせたルームエアコン「エオリアWXシリーズ/Xシリーズ」を、10月下旬から順次発売すると発表した。家電製品の制御に関し、ウェザーニューズがメーカーと連携するのは初めて。消費税抜きの市場想定価格は26万―43万円前後。月産計画は2万7000台。

 飛散予測情報を基に、部屋の空気が汚れる前に、AIが先読みして空気清浄を始める。ウェザーニューズは花粉などが飛散する市区町村の情報を提供する。エアコン本体のセンサーが部屋の花粉やPM2・5を実測。これらの情報を照らし合わせてAIが学習する。日常的に使うことでAIの精度が向上する。

 エオリアシリーズは国内向けに展開。ただパナソニックのエアコン製品の海外売上高比率は約5割。今後は、大気汚染が深刻な中国向けにも、同様の機能の搭載を検討する。
日刊工業新聞2018年9月14日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
民間気象会社などは気象データのビジネス活用提案を強化しており、今後もこうした連携は増えそうです。

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