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健康の不安を一蹴!ファンケル、今秋にも法人向け生活習慣改善支援を開始

「健康経営」需要狙う
健康の不安を一蹴!ファンケル、今秋にも法人向け生活習慣改善支援を開始

朝礼時に全員でストレッチを実施

 ファンケルは今秋にも、食事や運動などの生活習慣改善を支援する法人向け事業を始める。自社グループ社員への試験運用で中性脂肪低下などの結果が得られたため、他企業への提案が可能と判断した。同社は消費者向けに生活習慣病予防関連サービスを手がけてきたが、法人への展開は初めて。生産性向上や医療費削減の観点で注目されている「健康経営」の需要を取り込み収益向上につなげる。

 法人向け新サービスの名称は「健康増進プログラム」で、グループ会社のファンケルヘルスサイエンス(横浜市中区)が事業展開する。一人一人に合わせた健康維持や生活習慣の改善方法を提案する。定期健康診断の検診データをもとに、ファンケルが個人別の健康活動方針や内容を設定。利用者との面談を担う専門職の「健康カウンセラー」が食生活や運動のあり方、サプリメント選定などを助言する。

 さらに活動量や体組成、血圧の計測、血液検査で糖代謝・脂質代謝・肝機能などの項目で健康状態を定期的に観察する。実施サイクルは3カ月―1年。今秋の受注に向け現時点で4企業2団体と調整中で、将来的には全国展開を目指す。

 社員250人を対象とした試験運用では、3カ月経過後に中性脂肪が高い社員14人のうち8人が基準値内に改善した。

 意識や行動の変化もあり「普段から徒歩を心がけている」が実施前と比べて36%増、「適正体重を認識・維持しようとしている」が34%増、「日常生活の中で体を動かそうとしている」が29%増となった。
日刊工業新聞2015年07月17日 建設・エネルギー・生活面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
健康診断やストレスチェックはもちろんですが、健康的な生活習慣をサポートすることが根本的な解決につながります。

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