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トビウオ型の水上ドローンが誕生、何に使う?

パワービジョンジャパンが9月に発売
トビウオ型の水上ドローンが誕生、何に使う?

魚型ドローン(イメージ)

 パワービジョンジャパン(東京都多摩市、王珈瑤社長、042・319・6799)は、水上飛行ロボット(ドローン)の「パワードルフィン」を9月に発売する。トビウオ型で先端に可動型カメラを取り付ける。魚と同じ視点で水上、水中両方のストリーミング画像を撮影できる。サーフィンやマリンレジャーの利用を見込むほか、コンテナによる餌まき機能を生かして養殖漁業での利用を探る考えだ。

 パワードルフィンは遠隔操作で操縦する。操作範囲は1キロメートル。全地球測位システム(GPS)を搭載しあらかじめルートを設定すればそれに従い航行する。

 巡航速度は毎秒5メートル、フル充電で2時間航行する。残量が少なくなると自力で察知してスタート地点に戻ってくる機能もある。寸法は長さ52センチ×幅12センチ×高さ23センチメートル。重量は5キログラム前後で、価格は10万円以下に抑える予定。

 また、パワードルフィンはえい航したコンテナを回転させて魚に餌やりする機能を持ち、養殖漁業のいけすなどにも応用が可能。いけす内を指定コースで航行させれば稚魚にまんべんなく餌を行き渡らせられ、魚品質の向上や餌代削減効果が期待できる。ピンポイントで餌やりする場合も利用できる。
日刊工業新聞2018年5月16日
葭本隆太
葭本隆太 Yoshimoto Ryuta デジタルメディア局DX編集部 ニュースイッチ編集長
4KHDカメラを搭載しているとのこと。魚視点のサーフィンの様子の映像とはどんなものでしょう。見てみたいです。

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