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コンビニでロボットが本当に活躍するために WRS競技難易度さらに高く

陳列するおにぎりが2種類に、接客サービス向上などなど
コンビニでロボットが本当に活躍するために WRS競技難易度さらに高く

昨年12月のトライアル大会

 ロボットがコンビニエンスストアの作業を行い有用性などを評価するワールド・ロボット・サミット(WRS)のロボット競技会「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」(FCSC、WRSサービス競技委員会主催)のプレ大会の概要が固まった。2017年12月のトライアル大会を基にしつつタスク(競技)の一部の難易度を高める。競技は18年10月17日から21日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催する。

 競技会場は引き続きセブン―イレブン・ジャパンの店内を模したものを使う。「陳列・廃棄タスク」は棚を2段から3段にし、陳列するおにぎりを2種類にするなど品目ごとに種類を増やしてロボットの制御や画像認識の高度化を促す。リトライは引き続き可能だが、得点や状態は最初からに戻る。陳列する商品を置く場所も細かく指定する。

 「接客タスク」は引き続きシステムの自由度を高くする。商品のレジ対応だけでなく、来店客の属性確認、万引防止などさまざまなサービスについて提案性、有用性、実現可能性から評価する。接客サービス向上や業務効率化にどれだけ貢献するかを審査する。

 「清掃タスク」はトイレの壁を清掃対象から外して床を広くした。また、便器自体を変更可能にし新たな清掃のアイデアを促していく。

 各タスクの1位賞金は300万円。FCSCの参加は15日まで受け付ける。
日刊工業新聞2018年3月14日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
実際に陳列作業をするとなるとおにぎり2種類だけでは済みませんが、実用化に向けた一歩となればよいですね。

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