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千葉産の味付き落花生、ニューヨークに直営店

諏訪商店が設置を検討
千葉産の味付き落花生、ニューヨークに直営店

海外販売を拡大するエンジョイピーナツ

 諏訪商店(千葉県市原市、諏訪寿一社長)は、千葉県産の農作物などを使用した食品で海外展開を本格化する。米国の事業会社を通してニューヨーク市に直営販売店を設置する検討に入った。諏訪商店グループ全体の2017年8月期の売上高は52億円だった。このうち海外売上高比率は数%だが、将来は10―20%を目指す。

 諏訪商店は、さまざまな流行が生まれるニューヨークを情報発信基地として位置付け、直営販売店「房の駅」の出店を検討する。すでに事業化調査をしている。自社商品を販売するとともに情報を発信することで、自社だけではなく、千葉県のブランド力をアップする狙いもある。

 主力商品である千葉県産の落花生にさまざまな味付けをした「エンジョイピーナツ」などを販売する。イチゴに続き、落花生についても国際的な農作物の安全基準であるグローバルギャップを取得するほか、地元農家とも連携して品質にこだわった商品を生産する。

 同社のグループ会社には、みそや甘酒、もろみ、海鮮珍味など発酵食品メーカーがあることから、健康意識の高まりや和食ブームを受け、これらの商品についても海外展開したい考えだ。
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
同社は事業会社を通して12年から海外展開を始めた。東南アジアを中心にエンジョイピーナツやふりかけなどを販売してきた。「日本の人口が減少する中、一つの販路として海外は重要だ」(諏訪社長)と判断し、海外展開に力を入れる。 (日刊工業新聞千葉支局)

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