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カメラ付きゴーグルで目まい検査

リオンが発売、赤外線カメラで眼球の細かな動きを正確に検出
カメラ付きゴーグルで目まい検査

眼球運動検査装置「vHIT ICS インパルス」

 リオンは、カメラ付き専用ゴーグルで目まいを検査する眼球運動検査装置「vHIT ICS インパルス」を発売した。従来の検査方式に比べ被験者の負担を減らせる。データを分析するノートパソコンをゴーグルとつなぐだけで、大がかりな装置は要らない。耳鼻科のある診療所(クリニック)でも検査しやすくする。消費税抜きの価格は250万円から。初年度50台の販売を目指す。

 リオンは製造元のデンマークのオトメトリクス(トストルプ)と供給契約を結び、製造販売元として全国の病院で販売する。

 同装置は、医師が専用ゴーグルを装着した被験者の頭を左右などに動かし、眼球の動きを計測、解析する。高性能赤外線カメラで、1秒当たり最大250コマの画像を撮影し、眼球の細かな動きを正確に検出する。

 9軸のモーションセンサーで頭の位置を正確にとらえる。約10分で左右の三半規管の機能を検査する。目まいの原因に多い良性発作性頭位目まい症の検査、障がい部位の診断もできる。
日刊工業新聞2017年12月12日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
これまで主流の温度刺激検査は、耳に冷水を入れるなどし被験者に目まいを誘発させるため、身体的、時間的な負担が大きいとと言われている。

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